バランスの良い低重心設計のi MiEVは、まさに次世代型の電気自動車だ
i MiEVのデザインはガソリンエンジンの軽自動車iと同じだ。
なぜ、iをベースに電気自動車をつくったのか。その理由は、iのシャーシ構造にあった。iは2550oのコンパクトカーよりも、長いホイールベースとリアミッドシップエンジンというレイアウトを採用している。このために、電気自動車に不可欠な電池をロングホイールベースの間に置くことができた。これは同時に、重心をクルマの中心の低い位置にできることにもなった。モーターや充電器はリアのエンジン部分に搭載している。
スタイリングはiと同じだが、この未来的なデザインが、新しい電気自動車のイメージにもなっている。但し、車両重量はガソリンエンジンのiに対し、180s重い。インテリアデザインも、iと同様。メーター左にD/ECO/Bのポジションインジケーターが設置されている。
パワフルな走りと、スタミナある持久力に期待大
モーターの出力は47kW(約64ps)だが、トルクが約18.5kgmと1.8Lガソリンエンジン並みに太い。だからDレンジでの加速は、かなり速い。iのターボよりも速いし、シフトアップがないのでスムーズ。しかも、その加速は大人3名が乗車してのことなのだ。
このトルクの太さ、加速の速さには驚いてしまう。モーターなので、音もしない。通常走行用のDレンジから、ECOレンジにシフトする。出力が抑えられるので加速は鈍くなるが、電池の消費電力も抑えられるので走行可能距離が延びるのだ。ちなみに、発表された資料では一充電の走行可能距離は160km。通常走行では130kmぐらいだ。
Bレンジは、下り坂などで回生ブレーキがかけられるので充電ができ、走行距離も少し延びる。加速はDレンジと同じで速い。加速も力強く、大人4名が乗れ、リアのラゲッジスペースも使えるi MiEVは、本当にエコな実用車だ。発売されるのが待ち遠しいクルマである。 |
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