スマート フォーツー mhd 試乗レポート
5秒以上の停止が、地球に貢献する
燃料消費量の低減、CO2削減の効果を得るためには、停止時にアイドリングをストップするのは有効な手段に違いない。しかし、エンジンスタート時は燃料を多く消費し、その量はアイドリング5秒分に相当する。ということは、5秒以上の停止であれば、アイドリングストップは効果アリということになる。
フォーツーmhdでは、スターターとオルタネーターを一体とした特徴的な機構を採用。これにより、ブレーキペダルを踏んだ状態で車速が8km/h以下になるとエンジンが停止し、ブレーキペダルから足を離すと0.35秒でエンジンが再始動する。
結果、燃料消費率は24%向上し、10・15モードで23.0km/Lという好数値をマーク。燃費基準は平成22年度基準の+25%を達成し、排出ガスは☆☆☆を達成。CO2排出量は101g/kmと、もう一歩で100を切るほどだ。
シフトレバーの前に「ECO」スイッチがあり、これでアイドリングストップさせるかどうかを任意に選べる。メーターパネルの横にECOの表示インジケーターがあり、ブルーになっていれば機構が作動していることを示す。 夏場にエアコンのコンプレッサーを切りたくないとか、車庫入れ時など微低速で動くようなときなど、アイドリングストップさせたくないシチュエーションでは、スイッチをOFFにすればよい。