メルセデス・ベンツ Mクラス ML63 AMG 試乗レポート

Text:松下宏　Photo:小平寛

ラグジュアリー性を増したML63AMG

Mクラスに設定されるAMGモデルのML63 AMGも標準モデルと同様にマイナーチェンジを受けた。外観デザインはフロント回りのデザインが変更を受けたほか、クロームパーツを多用してラグジュアリーな雰囲気が演出されると共に、21インチのアルミホイールなどによって一段と精悍な迫力を感じさせるようになった。装備関係も標準のMクラスと同様に充実度が高められている。

ML63 AMGの走りはこれがMクラスかと思うくらいにML350とは違いがある。まず搭載エンジンがV型8気筒の6.2Lで、375kW/630N・mのパワー＆トルク。ML350の2倍に近いような動力性能なのだから、走りに違いがあるのは当然のこと。

ML63 AMGは車両重量がさらに重くなって2350kgもあるのだが、そんな重さをものともしない動力性能で、高速道路などでは圧倒的な加速を見せる。エンジンの吹き上がりも格段にスムーズなので、アクセルを踏み込むのに合わせてタコメーターの針が駆け上がり、たちまちのうちに制限速度に達している。時速100kmでの巡航時の回転数はわずか1800回転だから、とても静かな高速クルージングが楽しめる。

メルセデス・ベンツ Mクラス ML63 AMG のポイント