メルセデス・ベンツ GLKクラス 試乗レポート

直線と平面基調のG流デザインの踏襲

GLKのルックスは、MLやGLクラスなど既存のメルセデス・ベンツ発のSUVとは、明確にその趣を異としたもの。一言で表現すればそのエクステリア・デザインは、昨今のSUVとしては珍しい直線と平面を基調としたもの。ホイールアーチ切り欠き部分の“台形”をベースとした造形も含め、このあたりは確かに「Gクラスとの相関」を感じさせる。

昨今ではワゴンやクーペなどとのクロスオーバーを表現するSUVが多い中で、こうしてオフローダーらしさを意識させるスタイリングはむしろより印象的でもある。ちょっとワイルドな雰囲気が漂うそうした仕上げのスタンスはインテリアでも同様。やはり直線基調のドアトリム部のデザインや、スクエアな押し出し材が埋め込まれたかのようなダッシュボードの造形にそうした力強さが感じられる。

一方で、ボディの基本骨格やシャシー、エンジンやトランスミッションなどのランニング・コンポーネンツはCクラスで既採用のそれと共通のもの。5mm短いホイールベースも、ジオメトリーの違いによって生じた“表記上の差”と理解して差し支えない。

メルセデス・ベンツ GLKクラス 4つのポイント

1. メルセデス5車種目のSUV降臨
2. 直線と平面基調のG流デザインの踏襲
3. 上質セダンと錯覚する乗り心地も、課題は残る
4. 右ハンドルの早期日本導入を望む

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