メルセデス・ベンツ Mクラス ML350 試乗レポート
Text:松下 宏 Photo:小平 寛
Mクラスの命題、それは”さらなる質の向上”
現行のMクラスは2005年にデビューした2代目モデル。初代モデルに比べ格段に高級化したのが特徴だった。今回のマイナーチェンジでは外観や内装などのクォリティをさらに向上させる改良を実施した。マイナーチェンジながら外観にはかなり手が加えられていて、フロントグリルやヘッドライト、バンパー、アルミホイール、ドアミラーなどのデザインが変更された。内装もステアリングホイールやドアセンターパネルなど、目に見え、手に触れる部分を中心に改良が加えられている。
装備ではHDDカーナビ、地上デジタル対応テレビ、ミュージックサーバーなどを統合したコマンドシステムを始め、パークトロニック、SRSニーエアバッグ、アダプティブブレーキランプ、キーレスゴー(オプション)などが装備された。
やや高めの全高を持つSUVながら、運転席のシート高は適度な高さに抑えられており、標準体型の人なら無理なく乗降できる。内装色はブラックを基本に素材によって選択が可能。ML350ではファブリックと人工皮革を組み合わせたレザーツインシートが標準で、このシートはブラックのみの設定。メルセデス・ベンツのSUVらしい精悍さが表現されている。