全てにおいて出来すぎの走り
スプラッシュはエンジンやミッション以外の走りの「味」については、欧州で鍛え上げた技術をそのままの状態で持ち込むのだという。
ただ、パワートレーンに関しては、スイフトと同じ1.2LのK12Bエンジン×CVTの仕様となる。走行フィールはとてもコンパクトカーとは思えないほど上質。すでに熟成されたCVTは低速トルク重視のエンジンパワーを上手く引き出し、登坂も難なくスイスイ走る、ストレスフリーな加速フィールが得られている。
また、フロントがマクファーソンストラット式、リヤはトーションビーム式のサスペンションはスイフトゆずりだが、スプラッシュのほうが足まわりのしなやかさに関しては一枚上手。背が高いクルマとはいえ、路面の変化を臨機応変に捉え、コーナーではロールを巧みに制しながら、安定した姿勢を保ってくれる。また、専用開発されたコンチネンタル製のタイヤは15インチだったが、路面への当たりが驚くほどマイルドで、ロードノイズも少なかった。
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