欧州車好きのユーザーも納得のデザイン
実は、スプラッシュにはオペルのバッヂをつけたアギーラという双子の兄弟が存在する。パワートレーンや足まわりはスプラッシュの欧州版と同様だが、外観と内装が若干違っている。そんな事情もあって、スズキがデザイナーとモデラーをドイツに派遣し、スズキ側のスケッチをベースにライトやメーター等の細かなパーツにオペル側の意見が反映された。
背高系のボディながらも野暮ったさを感じさせない理由は、ルーフがコンパクトで、地面に近付くに従ってワイドになっていくメリハリのあるスタイルにある。
インテリアについては、一部のボディ色にシートとドアトリム、ダッシュボード上にボディと同色のポップな生地があしらわれている。使われている素材がリッチというわけではないが、オーバル(楕円形)をモチーフにしたインパネデザイン、インフォメーションディスプレイを備えた大型単眼メーターなどが、広いガラスエリアとあいまって、お洒落なムードを演出している。
シンプルながらもポイントを絞った見せ方が実に効果的で、欧州車好きのユーザーを頷かせるだけのセンスの良さを感じさせる。それでいて無駄がなく、ソツがない造りがなんともスズキ車らしい。
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