パッケージは評価できるが、安全面に課題残す |
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トール系ミニバンとして最後に出てきたモデルなので、他のモデルに対して優位に立つ部分が多くなければならないのは当然のこと。室内空間の広さという点で、ビアンテは完全に優位に立つモデルになった。
また、走りの軽快さというマツダ車らしい特徴をしっかり備えている点も評価できる。
ただ、一つ課題が残る点がある。それは、安全装備についてだ。
安全装備の基本となる3点式シートベルトとヘッドレストが後席の中央に設定されないのがまず良くない。2列目シートを大きくスライドさせるより先に、安全に座れるシートにすべきだ。
SRSサイド&カーテンエアバッグが受注生産扱いというのも物足りない部分。発売時点の関係でノア/ヴォクシーも全車にオプション設定だが、トヨタは昨年後半から全車に標準装備することを明言している。このままでトヨタに遅れをとることになる。
また横滑り防止装置のVDCがオプション設定すらされていないのはなんとしたことか。軽快に良く走るミニバンだからこそ、VDCは必須の装備といえる。
価格は、本体価格を見る限りではさほど高い印象ではないが、前述のSRSサイド&カーテンエアバッグを始め、両側電動スライドドア、コンフォートパッケージ、カーナビなどをオプション装着していくと、オプション価格が軽く50万円を超える。2.0L車でも車両価格で300万円くらいの予算が必要なクルマである。
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