乗用車並みの快適性に評価大 |
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従来より200cc拡大された3.7L直列5気筒エンジンは、最高出力245馬力、最大トルク33.5kgmというスペック。フラットなトルク特性で、2.2トンのボディを引っぱるには十分。従来の3.5Lエンジンよりも明らかに実力が向上している。ただし、組み合わされるATが4速というのは少々難点か。発進して流れに乗るまでをスムーズにこなし、高速巡航時のエンジン回転数をもう少し下げられるトップギアなどがあると、さらにありがたいところではある。
また最近、待望の5.3L V8エンジン搭載モデルもラインアップに加わったばかり。305馬力、44.3kgmというスペックには、期待せずにいられないところだ。
オンロードでのドライブフィールは、見た目とは裏腹に、乗用車的な快適性を追求したことが伝わってくる。トラックベースの本格オフロードビークルとしては、静粛性が高く、微少なピッチングはあるものの、乗り心地もいたって快適。ただし、タイヤがオールテレーン仕様なので、フットワークはやはり「軽快」とはいかない。ゆったりとリラックスして乗るのが似合う味付けといえるだろう。
先日、都内のホテル駐車場に設置した、全長約20m、高さ約4m、最大勾配角約30°という鋼鉄製の特設ステージにおいて、ハマーH3の走破性を体感できる試乗会が、一般も含め実施された。H3の悪路走破性は文句ナシだろう。最低地上高を220mm確保し、アプローチアングル37.5度、デパーチャーアングル35.5度、サイドスロープは22度まで走行可能という。こうした数字にあまりなじみのない方にはイメージしにくいかもしれないが、相当な実力の持ち主である。
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