Mr.USA そのインテリアは意外にも繊細

　H3は、GMのミドルクラスのトラックのシャシーをベースに、ハマールックのボディを載せたクルマ。スクエアなフォルム、大胆にメッキを用いた7本縦フロントグリル、丸型ヘッドランプ、スペアタイヤを配したバックドアなど、ハマーらしい数々の特徴を持つ。

　シートに収まると、ダッシュボードやウエストラインが高い位置にあり、上下方向に短い各ウインドウがほとんど垂直に近い感じで配されるなど、他の車種とは明らかに違う印象。

　ところが、インテリアの雰囲気は、意外なほどモダンで乗用車的に仕上げられている。樹脂パネルやトリムの質感も悪くない。また、上級グレードには、パイピング付きのフルレザーシートや、大型サンルーフなどが標準装備される。レッキとしたプレミアムSUVである。日本のユーザーにとっても、居心地良く感じられそうな空間が構築されている。

　右ハンドル仕様は、ペダルの配列も適切で違和感がなく、シートには豊富な調整機構が備わるため、小柄な女性でもベストポジションがとりやすそうだ。また、2008年モデルの装備として、左前方の補助ミラーに代えてモニターカメラが設定されたことも大きなニュースだ。ルーフの助手席側前端にカメラの映像を、ルームミラーからせり出す液晶モニターに映し出すというもので、目の行き届きにくい部分の視認性を高め、安全性の向上に貢献してくれる。