パワー溢れる3.5と、エコノミー性重視の2.5 |
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2.3/3.5リッターの6気筒という従来型の基本エンジン・バリエーションに対し、新型では2.5/3.5リッターという排気量を展開。ただし、4WD仕様のエンジンが2.5リッターの4気筒モデルというのは、従来型の場合と同様だ。
当然ながら、より力感溢れる走りを味わわせてくれるのは3.5リッター・エンジン搭載車。エンジントルクに余裕があるので、常にアクセル踏み込みが少量→CVTが可能な限り低いエンジン回転数を選択・・・と、静粛性も極めて優れたものとなる。それに比べると、2.5リッター車は、全般に使用するエンジン回転数が幾分高め。理屈上はその分エンジン音も高まるはずだが、こちらも静粛性は、“高級セダン”として十分納得の行くものだ。
一方、そんな2.5リッター・エンジンの見逃せない特長は、レギュラーガソリン仕様である事。3.5リッター車との間には、“燃費”の違い分以上の“燃料代”の違いが生じる事になる。
フットワークは快適性重視のセッティング。ステアリング・ギア比が遅めな事もあり、スポーティな走りの感覚は薄い。ただし、安定性は走りのシーンを問わず高く、その点では「なかなかポテンシャルの高い足回り」の表現は可能だ。ただし、不安定挙動をカバーしてくれるESC(日産名“VDC”)の標準装着が3.5リッター・モデルに留まるのは、“高級セダン”としては大いに不満。17インチ・シューズ装着車では最小回転半径が大きめになるのも、グレード選択の際には要注意のポイントだ。
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【3】パワー溢れる3.5と、エコノミー性重視の2.5 / |
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日産 ティアナ 新車価格:246.8〜394.8万円 |
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