S40と同時に、新型ボルボV50も発表された。ボルボはこの2台に、ボルボの特徴を強化。新型S40で書いた安全面ともう1つ、デザインである。
なにより目を引くのは、そのインテリア。前席の中央に鎮座している、北欧の伝統的なスタッキングチェアをイメージしたという「フリーフローティング・センタースタック」。パネル表面は、ハイクオリティなイメージの「アルミニウム」、エレガントで落ちついた印象の「ダークウッド・エフェクト」、ハイテクなイメージの「アイス・アクア」の、計3種類を用意。ユーザーの好みに応じて選択が可能となっている。なんと25mmの厚さで、オーディオ・空調の操作が行え、背面は空間になって、収納スペースとなっている。個人的には、このハイクオリティ内において、空調の向きを設定するボタンの、一見ミスマッチにも思えるくらい大きめのアナログ的なイメージ図を設けているところに、センスを感じている。
エクステリア面は、オリジナルデザインではあるが、車線と縦格子を組合せて垂直に切り立たせたフロントグリル、Vシェイプボンネット、ワイドショルダー、縦長テールランプなど、ボルボの伝統的なデザインはしっかり継承している。
エステートの独自の特徴を。トランクはバンパーレベルまで開口し、容量は417L〜1307Lを確保。また、V40と比べると、トレッドは拡大し、ホイールベースは延長。全幅と全高が拡大され、より広い室内空間が展開されている。
その他、新型S40とともに、ねじれ剛性の高いボディとなり、走行安全性や操作性が向上。エンジンも、2.4Lと2.5Lターボを設定し、安全やデザインだけでなく、走行面も高レベル。
車に乗る人、乗らない人、そして環境と、多方面に配慮された新型車である。
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