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ホンダのミニバンラインアップのフラッグシップモデル「エリシオン」登場!
 ホンダのLクラスミニバンというと、カナダ生産のラグレイトがあった。今回デビューしたエリシオンは新開発の国産ミニバン。トヨタ・アルファード、日産エルグランドと同じクラスの大型ミニバンだ。
 特徴は電動昇降シートを備えるサイドリフトアップ車を除き、全モデル8人乗りという点。しかも8人分の居住空間に余裕があることだ。
 ボディサイズだが全長はアルファード、エルグランドとほぼ同じだが、全幅は25〜40mm広く、全高は100mm低いプロポーション。
 エンジンはV型6気筒の3Lと直列4気筒2.4L。V6は走行状態により3気筒を休止する可変シリンダーシステムを備えている。
 ミッションはインパネシフトの5速AT。FF/リアルタイム4WDが選べる。

 ボディサイズではアルファード、エルグランドを上回っているが、全高のみ100mm以上も低いプロポーションは、走行性能向上を意識してのこと。
 実際にボディは各所に空力向上対策が採り入れられている。
 ワンモーションフォルムのボディラインはフロントワイパーに風が当たらないボンネット形状を採用、ドアミラーも空力ドアミラー、リアもルーフ後端をラウンド形状にし、リアピラーは絞られている。アンダースポイラーも標準装備だ。ボディ下部もエンジンアンダーカバーやフェンダー内側にも新形状を用いている。
 テールパイプはV6エンジン車は左右2本出しマフラ、直4は右側1本出しになる。

 ゆったり8人乗りをウリにしているだけに室内は確かに広い。スペックを見ると全高はアルファードやエルグランドよりも100mm以上低い。しかし、ホンダが得意としている低床ボディのおかげで、室内高は1265mmもある。
 シートアレンジは2、3列ともに座面がハネ上がり、背もたれと一体化する。もちろんスライドもする。1+2列目、2+3列目のフルフラットも可能だ。
 ただし2列目の回転対座はFF車のメーカーオプションだけになる。

 V6、3Lと直4、2.4Lエンジンは260ps/31.5kgm、160ps/22.2kgmの性能を発生する。どちらも平成22年度燃費基準+5%、平成17年排出ガス基準75%低減を達成している。
 V6エンジンは走行状況に応じて片側3気筒のシリンダー燃焼休止システムも備えている。
 サスペンションはフロント、リアともにダブルウィッシュボーン。VSAC(車両挙動安定化制御システム)、追突軽減ブレーキ+Eプリテンショナーシートベルト、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABSなどの安全装備も万全だ。
                            (text:石川真禧照)
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