“チェロキーの走り”をブラッシュアップ |
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今回の試乗では、富士山周辺の一般道と本格的なオフロードコースで知られるスタックランドの特設コースを走った。
オンロードではまず快適性が高まったのが注目される。従来のモデルに比べて静粛性が向上したほか、ホイールベースの延長が貢献し、乗り心地が良くなった。改良が加えられた3.7LのSOHCエンジンは、軽快な吹き上がりを見せるほか、時速100kmでは1,700回転くらいで走れるので、静粛性にもつながっている。組み合わされる4速ATには物足りない印象もあるが、実際に走らせてみると、これで十分と感じられた。最小回転半径が5.5mに抑えられており、取り回し性に優れるのもポイントだ。
スタックランドのオフロードコースは、2日ほど続いた大雨の後という悪条件(チェロキーの試乗には絶好の条件)下での試乗だった。しかも履いているタイヤは、オンロードでの性能も重視した、グッドイヤーのマッド&スノー、イーグルRS-Aだ。
これでぬかるみや水溜まりや泥で汚れて滑りやすくなった岩場などを走ったが、さすがに本格派のオフロード4WDであるチェロキーの走破性はレベルが高い。4WD ローを選択肢、1速ギアでゆっくり走ったが、セレクトラックIIの4WDシステムは、本当に走れるのか不安になるシーンでも、着実に地歩を進めていく。チェロキーだからこその走りを示した。
新機構として採用された「ヒルデセントコントロール」や「ヒルスタートアシスト」は、急な下り坂や上り坂で確実に効果を発揮し、安定感のある走りを実現する。ほかの高級SUVではすでに採用されている装備だが、チェロキーでは今回が初の採用だ。
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【3】“チェロキーの走り”をブラッシュアップ / |
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