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スタイリッシュさと走りを兼ね備えた、コンパクトカーの超ベストセラーカー。 |
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コンパクトカークラスに本格参入したホンダの第一弾がフィット。スモールプラットフォームをベースにしたまったく新しいクルマだ。最大のウリは、燃焼効率を究極まで高めた新開発の1.3Li-DSIエンジン。世界最高水準の10.15モード燃費23km/Lの達成にも驚かされるが、実燃費との差が少ないことも見逃せないところだ。加速は高回転域までしっかり吹き上がるものの、低中速域のトルクが若干不足気味。無断変速のマルチマチックSも中〜高回転域を常用するため、大きめのエンジン音が耳につきストレスにつながってしまう。
パッケージングはシビックの弟分的な、低床&後席の広さが自慢。足元から頭の上まで余裕タップリで、乗り降りもしやすく、大人が二人座っても窮屈さは感じない。ただ後席の乗り心地は、板の間に座っているようなつきあげが伝わってくる。前席も欧州的な硬さがあり、長時間の運転では腰に疲れを感じる。ところが連続するコーナーへ足を運ぶと、不快な硬さがしなやかなフットワークへと変わるのだ。段差を越えてもボディが跳ねることなく、ジワッとした粘りとトレース性の高さを見せる。
スタイルはスタイリッシュなボーイズ系。インテリアは、トリノの地図をあしらったというシート地&トリムがお洒落だ。全体的にはヨーロッパを向いた印象が強い。けれども発売後1カ月で2万台を上回り、今もなおバックオーダーをかかえる好調ぶり。最大のライバルであるヴィッツに猛威を奮っている。
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編集協力:株式会社キューブ |
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主要諸元 |
フィット W 2WD |
全長×全幅×全高(mm) |
3830×1675×1525 |
ホイールベース (mm) |
2450 |
車両重量(kg) |
990 |
エンジン型式 |
L15A |
総排気量 (cc) |
1339 |
最高出力(SAE NET)
(kW[ps]/rpm) |
63(86)/5700 |
最大トルク(SAE NET)
(N・m[kg-m]/rpm) |
119(12.1)/2800 |
燃料タンク容量(L) |
42 |
10・15モード燃費(km/L) |
23 |
サスペンション(F/R) |
ストラット/トーションビーム |
タイヤサイズ |
175/65R14 |
価格(万円)※消費税込 |
134.9 |
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