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エンジンの力強さとパワー感を最大限に引き出す6速MTは、走る楽しさにも大貢献。 |
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デビューするやいなや、コンパクトカー市場の月販台数トップに踊り出たフィットは、1年3ヶ月が経った今でも月平均1万8000台強という驚異の人気振りを見せている。この秋、ライバル車達が猛攻撃をかけているが、それを振り払うかのようにスポーティバージョンの1.5Tを追加した。
注目の仕様は、新開発の1.5LVTECエンジン+7スピードモード付ホンダマルチマチックS。燃費を重視した1.3L i-DSIに対して最高出力で18kw、最大トルクで24N・mのパワーアップが図られている。だが、実際の加速フィーリングとシャープな吹き上がりは完全に数値以上。ナンバー付レーシングカーを思わせる刺激的な加速を見せてくれるのだ。同じユニットはスパイクにも搭載されたが、車重が200kg以上も軽い分、車速の伸びは別物だ。
ステアリングスイッチで変速が出来る7スピードモードはゲーム感覚の面白さ。欲をいえば、シーケンシャルタイプのフロアシフトも装備すれば、よりスポーツライクなシフトアップ/ダウンが味わえただろう。
フットワークは、しっかり引き締められた印象だ。そもそも低床のフィットはサスのストロークが短く、段差を超えるとガツンと硬さが伝わった。この傾向は基本的には同じだが、全体的にスポーティ志向に振ったお陰で妙な硬さが薄れた気がする。安定感のあるコーナリングは、セッティングがピッタリ決まっている印象。シャキッとした挙動変化に加えてトレース性も高く、走る楽しさが満喫出来るはずだ。
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編集協力:株式会社キューブ |
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主要諸元 |
フィット 1.5T 2WD
プロスマチック/7スピードモード付 |
全長×全幅×全高(mm) |
3830×1675×1525 |
ホイールベース (mm) |
2450 |
車両重量(kg) |
1010 |
エンジン型式 |
L15A |
総排気量 (cc) |
1496 |
最高出力(SAE NET)
(kW[ps]/rpm) |
81(110)/5000 |
最大トルク(SAE NET)
(N・m[kg-m]/rpm) |
143(14.6)/4800 |
燃料タンク容量(L) |
42 |
10・15モード燃費(km/L) |
20.0 |
サスペンション(F/R) |
ストラット/車軸式 |
タイヤサイズ |
175/65R14 |
価格(万円)※消費税込 |
141.7 |
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ホンダ フィット
自動車カタログ |
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