アウディは1日、A3スポーツバックのラインナップ中、トップモデルであるS3の投入を発表した。S3はA3同様、近年アウディが提唱し続けている低排気量で高出力を生み出す技術“ダウンサイジング・テクノロジー”を注入したモデルだ。搭載される2L 直4の心臓はターボチャージャーで過給され、256ps/330Nmというピリリとホットスパイシーな刺激を与えてくれる内容だ。これは今はラインナップから外れたA3の3.2L V6 以上のハイパフォーマンスを有するとともに、燃費もA3の10.2q/Lに対して10.4q/Lと、若干ではあるが向上が図られたエンジンとなっている。駆動はお馴染みの4WDクワトロシステムを搭載、トランスミッションは6速Sトロニックとなる。
エクステリアは専用バンパー、グリル、ホイールをはじめ、2本出しマフラー、アルミ二ウム調ドアミラー、フォグライトクロームリングを装着。インテリアはアルカンターラと本革が組み合わさった専用スポーツシートに、R8やTTSでも採用された専用フラットボトムステアリング、そして専用シルプレートと、まさに“S”の称号に相応しい専用装備となっている。
日本におけるA3スポーツバックのシェアは、アウディ全モデルの1/5を占め、ボディタイプ別販売台数でみれば、主力であるA4セダン、A4アバントよりも勝る形となる。
アウディ ジャパンのドミニク・ベッシュ社長は「アウディの2009年1月の登録台数は、グローバルで606台。対前年比では−23%としたが、欧州の主要メーカー中、落ち込みを最も最小限に留めることができた。2009年は、さらに厳しい市場が予想されるが、我々が目指すさらなるプレミアム路線の拡大と充実を、より多くの方達に認知してもらうべく、アウディが1990年に達成した16,691台という過去最高の年間販売記録に再びチャレンジしていきたい」と述べた。さらに「日本の自動車における燃料の割合は、ディーゼルが0.1%、ハイブリッドが4%、ガソリンが96%である。アウディは今後もガソリンエンジンへのダウンサイジング・テクノロジーで、更なる動力性能と環境性能で新基準を打ち立て、日本の皆さんへアウディのパフォーマンスをお見せしていきたい」と、コメントを残した。
アウディジャパンは2009年中に新たに5車種(S4セダン/S4アヴァント、R8 V10、A5カブリオレ、Q5)を投入する予定だという。
ちなみに本国のドイツでは、今回のS3/A3ともに3ドアハッチも設けているらしく、是非そちらの日本導入も期待したいところだ。しかし3ドア及び2ドアを希望するユーザーには、是非TT/TTSを選択してほしいとするアウディの考え方があるため、可能性としてはあまり期待できないだろう。
新型S3の販売価格は¥5,150,000とし、年間目標販売台数は350台としている。
早速興味を持たれた方は、2/7〜2/8の2日間、全国アウディ正規ディーラーで行われるデビューフェアへ足を向けられてはいかがだろうか。
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