BMWは24日、新たなるプレミアム4WDセグメントとなるBMW“X6”を発表した。
従来のX5やX3といったSAVフォルムに、エレガントなクーペのフォルムを重ね合わせたような個性的なスタイリングは、まさに“SAC(Sports Activity Coupe)”を語るに相応しい、見事なまでの色気とたくましい存在感を放つ。
エンジンはBMW初となる4.4LのV8ツイン・ターボ・エンジン(最高出力300kw[407ps]/5,500、最大トルク600N・m[61.2kgm]/1,750−4,500)と、エンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いた3.0Lの直6パラレル・ツイン・ターボ・エンジン(最高出力225kw[306ps]/5,800、最大トルク400N・m[40.8kgm]/1,300−5,000)の2種を搭載。トランスミッションは両タイプともに6ATが設定される。
BMWはこのX6のコンセプトを“クーペがクーペを超える”とし、デザインのアピールポイントも、クーペ特有の流れるようなサイドビューとしている。BMW Japanのヘスス・コルドバ代表取締役社長は、会見で「BMWは全ラインナップの20%がクーペということもあり、このX6投入を機に、さらなるクーペモデルの活性化を図る」と、BMWの新たな考えを示唆するコメントを残した。
X6もBMWが標榜する“エフィシエント・ダイナミクス”を旗印に開発された。コルドバ社長は巷をにぎわす競泳選手の水着問題を例に挙げ、効率良く運動性能を引き出す力がX6にも備わっていることをアピールした。
またこのX6、乗車定員は4名。後部座席のセンターには、大きなコンソールが備えてあり、後席乗員にはゆったりとした空間を提供する。まさに4名だけにもたらせれる特別なキャビンがそこに用意されているというわけだ。
ボディサイズは、全長4,885mm×全幅1,985mm×全高1,690mm、車重は2.2t超えとなる。また2,935mmのホイールベースは、後席の足元にゆとりを与えるほど、広い室内空間に寄与している。そしてこのX6には、リヤ・アクスルの個々のホイールに駆動力を常時可変配分する“ダイナミック・パフォーマンス・コントロール”といわれる最新技術が搭載されている。このシステムが与える高次元の走りは、今までにないパフォーマンスを存分に体感させてくれるとしている。
世界初の“SAC(Sports Activity Coupe)”という新しいセグメントを開発したBMW。華麗なる歴史から、また一つ新たな“強烈なインパクト”が誕生した。 |