New リンカーン ナビゲーター、ついに日本上陸である。
アメリカンSUVの代表的格とも言える、そのパワフルな存在感剥き出しのボディーサイズは、いつ見ても圧巻のインパクトを備え、怒涛のV8 5.4Lエンジンを引っさげ、我々に猛烈なアメリカンスピリッツをアピールする。

　このNew リンカーン ナビゲーター、ただ単にマッスルだけがウリのSUVだけと思ったら大間違い。まず見た目では、エクステリア及びインテリアともに、細部に拘った感が一目瞭然で伝わってくる。パワーと大きさだけのSUVではなく、まさにラグジュアリーも徹底追求された最高のアメリカンSUVとして生まれ変わっている。

　実はこのクルマ、デザインをまとめたのは女性である。筋肉質な強硬マッスルボディーではなく、シンプルなライン構成で繋ぎ合わせて、都会的でエレガントなデザインを魅せてくれる。それはSUVなのに何故かスマートささえ感じさせるフォルムを醸し出しており、野生的な印象はほとんど感じられない。一方インテリアは一言で表現すると、まるでデザイナーズホテルの一室を思わせる印象だ。ブラックのレザーシートや黒壇のリアルウッドを採用しており“モダン”という言葉が適当だろう。さらに左右対称デザインのシンプルなインパネが、なんとも高級感を感じさせ、もはやSUVではなくラグジュアリーセダンを想わす内装は必見である。ますますこのクルマについて知りたくなるのではないだろうか。

　フォード・ジャパンのランディ・クリーガー社長はインタビューで「我々が提案する新しいSUVの形を是非体感して欲しい。日本の重要なユーザーをはじめ、より多くの方達にこのリンカーンの新しいSUVの魅力を感じてもらいたい。」とコメントを残し、日本マーケットで勢いを掛ける姿勢を見せた。

　“大陸の風”を常に感じさせてくれるリンカーン ナビゲーター。重い、デカイだけのSUVは、もはや存在しない。