マツダ ロードスターが7年振りにフルモデルチェンジした。1989年の初代モデルデビューからの売り上げがカテゴリ内での記録をつくり、ギネスブックの世界記録に認定されているだけに、内外からの注目度合が高いモデルチェンジである。
ロードスターといえばソフトトップ。Z型に折れて格納されるソフトトップはシートに座ったままの開閉作業が可能となっている。フォルムは前後を絞り込んだオーバルシェイプ。サイドはフェンダーアーチを強調するデザインにより力強さを強調。前モデルよりも各所サイズアップしているが、コンパクト感はそのままである。
インテリアは2タイプ。ファブリックシートでブラックで統一、スポーティ感を打ち出したRS仕様と、サドルタン/本革仕様はステッチ加工もされていて高級感を打ち出しているVS仕様。両方ともアルミがアクセントとなっている。
軽量化、低重心、低ヨー慣性モーメントという条件を揃えている。空調及びエアコンユニットを7%小型化して運転席と助手席間を拡大。エンジンは後方に移動し、バッテリーもトランク内からエンジン前方に移動。燃料タンクも前下部にスライド。これらの配置でヨー慣性モーメントを2%低減し、重心高を18mm低くしている。
人馬一体の現代版・人とクルマが一体となって楽しめるような新型ロードスター。見ても乗っても歓びを与えてくれるクルマである。
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