SLKクラスが7年振りにフルモデルチェンジした。デザイン的にも、性能的にも、値段的にも、他のスポーツロードスターを凌駕するクルマである。
メルセデスベンツSLRマクラーレンのデザインモチーフを採り入れた外観は、従来型に比べて、全長80mm(SLK55AMGは85mm)、全幅65mm、ホイールベースは30mm、それぞれ拡大されている。また、新機構の電動開閉式ハードトップ「バリオルーフ」は、開閉時間を22秒と短縮し、さらにルーフ格納時のトランク容量を拡大。スチール製ルーフパネルとガラス製ヒーテッドリアウインドウが、重なって格納される仕組みとなっている。開閉操作は、センターコンソールのスイッチとリモコンキーで行える。
エンジンは、SLK350には、新開発の3.5LV型6気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。最高出力200kw(272PS)最大トルク350N・m(35.7kgm)の高出力を発生。
SLK55AMGは、5.5LV型8気筒(最高出力365kW(360PS)、最大トルク510Nm(52.0kgm))を搭載。その他、専用強化ブレーキシステムやスポーツサスペンションを備えている。
また、2台とも電子制御式7速AT(7G-TORONIC)が採用されている。
室内空間で特徴的なのは、乗員の首回りに温風が吹き出される、新開発の「エアスカーフ」。これにより、今までより長い期間、オープン走行が可能になる。
この新型SLKの圧倒的な存在感は、このクラスの市場に殴りこんできたという荒々しさすら感じる「高級車」。しかし、それをも許される洗練された「スポーツカー」である。
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