7月3日より発売される、BMW初のSAV(Sport Activity Vehicle)として、本日、BMWは「X3」を発表した。既存の「X5」より、サイズは一回り小さいが、機能は同等レベルである。
電子制御式多板クラッチによって実現された、インテリジェント4WDシステム「xDrive」を、全車に採用。これは、降雨時や凍結路での、発進や登り坂等で、タイヤがグリップを失いそうになると、それぞれのタイヤへ適正な駆動力を与える、駆動システムである。
また、X3のフロントドライブシャフトは、オイルパンを貫通して走るコネクションシャフトで、左右前輪を連結している。これにより、十分な最低地上高を確保しつつも、エンジンの位置を低くすることにより、低い重心が実現されている。よって、コーナリング時のロールも軽くなり、荒れた路面でも、優れた走行性能をいかんなく発揮出来るようになっている。
また、オプション装備も凝っている。電動パノラマガラスサンルーフは、前後2分割式でガラス面積はルーフのほぼ全体を占めるくらいの大きさで、SAVでありながらも、オープンカーのような感覚を味わえる。また、ルームミラーにETC機能が合体された、インテリアミラーなどがある。その他、ステアリングを切った確度にあわせてヘッドライトが動くアダプティブヘッドライト。ホイールの切れ角、ヨーレート、速度に応じて制御される、左右のバイキセノンヘッドライトユニットなどがある。
売上が好調なX5の弟分というわけではなく、「新しい価値観を持った若さを失わない消費者」をターゲットに開発された、BMWの新戦略商品というX3。価格も抑え気味なので、欧州や北米を始め、日本でも支持を集めそうなクルマである。
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