3代目となる新型ワゴンRが発表された。機能的にバージョンアップされたクルマである。
まずは居住スペース。後部座席のスライド量が30mm伸びたうえに、荷室高も40mmアップ。また、フロントドアの開口スペースも65mm前に広げ、乗降の利便性に貢献している。収納スペースも、数々設置。そして、好評のダブルフォールディングリヤシートはもちろん採用。荷室の床面がフラットになるうえ、レバー操作も工夫され、助手席の前倒し機構も簡単に。スペース効率を最大限に活用したクルマとなっている。
エンジンは直噴ターボエンジン採用。これは軽自動車で初めて実用化されたものである。さらに、19.0km/lの低燃費、超-低排出ガス車の認定を取得。グリーン税制にも適合している。
また、プラットフォームを一新。エンジン音やロードノイズを含めた、振動騒音対策に貢献している上に、軽量化も図られている。今後発売するスズキ軽自動車に、順次採用される予定である。
同じく、新設計の軽量衝撃吸収ボディで「TECT」が進化。軽量化とともに、衝突安全性能がアップされた。歩行者保護にも配慮されている。シートベルトについては、運転席にはラップアウタープリテンショナーを採用。衝突時の初期拘束性能を高めている。可変フォースリミッターは助手席にも採用。エアバックとベルトの荷重がコントロールされる。また、フロントシートベルトショルダーアジャスターも全車標準装備。調節量が72mmと大きくなっている。
このように、サイズ感や安定感が増した印象の外観よりも、中身が進化したと言える新型ワゴンR。スポーティなワゴンRRとともに、今後とも幅広いユーザーに支持されるであろう。
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