「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマにしたという「シエンタ」。狙い通り、ユーザー側の使い勝手に応えたクルマに仕上がっている。
ポイントを挙げていくと、まずは7人乗り。常に7人を乗せるわけではなくても、必要に迫られた“その時”に重宝する、この7人乗り3列シート。7人フルで乗ってもさほど窮屈感を感じない上に、セカンドシートを思いっきり下げると、クラウンクラスに匹敵する広いスペースになる。
また、シートアレンジだが、セカンドシートはレバー1つで、スライド可。また、サードシートは、簡単に折りたためるのはもちろん、セカンドシートの底にしまい込める構造になっている。よって、収納スペースが増すのはいうまでもない。
後ろのドアは左右開くうえに、スライドドア。ドアを開けるスペースがなくても開閉可能なのは、実際、便利なのである。さらにシエンタは、助手席側のスライドドアは、リモコンで自動開閉。半ドア状態でも確実に閉めてくれる、スライドドアイージークローザー。ドアハンドルのスイッチを押せばロック、ドアハンドルを握れば解除、と鍵を差し込む必要は無いスマートキーを採用。などなど、手が塞がっている時などにとても助かる機能のオンパレードである。先に書いたシートアレンジで、ベビーカーの収納も楽になるので、子供を連れての外出時の負担の軽減はいうまでもないのだ。
全車、超-低排出ガスレベルと平成22年燃費基準を達成。グリーン税制による減税措置対象車となっている。燃費は19.0km/lと高水準。価格も137万円からと、環境面と経済面にも配慮されている。
スペイン語で“7”の意味をもつ「siete」と、英語の“楽しませる”の意味を持つ「entertain」の造語からなる、「SIENTA(シエンタ)」。その名のとおり、カーライフを楽しませてくれる、7人乗りコンパクトミニバンである。
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