今年3月にドイツで発表されたアウディA3が、ついに日本で発表された。TTやA4が好調のアウディが、この車で一気に「市場の勝ち組」に駆け上がりたいとするアウディの意気込みあふれる1台である。予約開始は7月下旬、販売は9月6日からとなる。(3.2リッタークアトロは2004年導入予定)
先代のA3は1997年に日本に導入され、今回は2世代目となるA3。今回導入されるモデルには、ルマンで実力が実証済みのFSI2.0リッター4気筒DOHCエンジンを搭載。低燃費はもちろん、1滴の燃料からよりパワーを、ということで開発されたもの。6速ティプトロニック・トランスミッションと、新設計の4リンク式リアサスペンションの組合せで、より効果的な走りを実現。なお、来年発売が予定される3.2リッタークアトロは、V型6気筒エンジン搭載で、新型ダイレクト・シフト・ギアボックス(DSG)を設置。これは、2組の独立したクラッチシステムを備えているもので、変速動作はわずか0.2秒という優れもの。
エクステリアのデザインは官能美と精密美を引き継ぎ、今回も知的な印象。よりソリッドに、よりスポーティに変化。ホイールベースと全幅は拡大されながらも、全高が低くされた結果、クラシックなクーペを彷彿。フロントは矢形のクリヤガラス・ヘッドライトを特徴とし、その結果、ヘッドライト上端がフロントエンド中央部へと視線を導き、ダブルグリルを際立たせる効果につながっている。グリルも特徴的で、アッパー及びロアセグメントの外縁は視覚的に一体化されている。これは、将来のアウディ車は完全に一体化されるであろうデザインの第一歩となっている。前後どこから見ても、今まで女性的と言われたアウディ車にはない、男性的なスポーティで力強いデザインとなっている。
今回発表された2グレードの価格は300万前後。前述の2004年初春導入予定のクアトロは400万を超える価格設定。単なるコンパクトカーではなく、プレミアムコンパクトカーと銘打ちされた今回のA3がどこまで指示されるか、動向が楽しみでもある。
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