VW初の本格SUV車「トゥアレグ」が発表された。この種の車種は、日本車よりも外車の方が半数以上を占める市場。BMWのX5やVOLVOのXC90など、強豪揃いの中に、満を持してVWも参入した。
「トゥアレグ」という名前の由来は、サハラ砂漠にいる部族名から引用。その名の通り、オフロード4WDの力強さは完備。上り坂や下り坂においても、車輪にブレーキがかかり走行を安定してくれる。オフロードの走行では、45度の勾配を克服。さらに、横方向の傾斜においては走行時は35度、静止時では45度まで耐える事が出来る。また、トゥアレグ用に開発された4XMOTION。駆動トルクを通常は前後50:50に配分するが、状況に合わせて自動的に最適化してくれる。つまり、オフロードだけでなく、一般道路から、高速道路、山道などの曲がりくねった道でも、最適なドライビングを実現してくれる機能である。
実際、街中での活用も充分配慮されている。高速道路等では、車高の高さを考慮して、車高が上下するライドハイトコントロール機能付き。エア量を調整し、一定の高さに保つセルフレベリング機能も備えている。また、エンジンとの隙間を広くとり、クラッシャブルゾーンを確保したアルミ製ボンネット、プラスチック製のフェンダーやバンパーなど、万が一、歩行者との接触が起きた場合でも、負傷を最小限に抑えるよう設計されている。
また、高級サルーンをうたっているだけに、インテリアは上質感たっぷり。8ポジションシート&12ポジションパワーシートの調整機能。ウォールナットウッドパネルに上質なトリム、デュアルゾーン式のフロオートエアコンなど。そして、ラゲッジスペースも555リットル〜1570リットルの要領にも及び、使い勝手も追求されている。
オフロードで、スポーティ、さらに高級感まで持ち合わせた「3 cars in 1」を目標に作られたこのプレミアムSUV。発売は9月になるが、予約は開始されている。これだけの装備で、価格は495万円からというのは、魅力的過ぎる車である。
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