セイバーと統合された、4代目となるNEWインスパイア。知能化技術の採用や、装備の充実が図られながらも、価格は前モデルとほぼ同額に設定。時代に合った魅力あふれる車に生まれ変わっている。
特筆すべき技術は、「ホンダ プリクラッシュセーフティテクノロジー」。これは、衝突回避するために、警報が鳴るのとともに、速度の低減を行うブレーキ制御する世界初の「追突軽減ブレーキ」(CMS)。そして、衝突前に自動的にシートベルトを引き込む「E-プリテンショナー」、を組み合わせたもの。ミリ波レーダーで前方およそ100mにわたって車両を検知し、車間距離や相対速度などで追突の危険性を判断してくれる。衝突の回避・被害の軽減を行うもので、これは今後発表されるホンダ車に随時搭載が予想されるシステムである。同じく、先進予知機能として、アコードにも搭載された高速道路運転支援システムHiDSも装備されている。
特長として挙げるもう1つは、新開発「V6 3.0リットル i-VTECエンジン」に可変シリンダーシステムを搭載。発進・加速時や登坂時など高いエンジン出力が必要な場合には、6気筒を全て作動。速度が安定しているクルーズ時など比較的低いエンジン出力で走行可能の場合には、片側3気筒を休止させた3気筒(1.5リットル)状態で走行。これにより、優れた燃費性能が発揮される。
30歳代後半から50歳代を対象としただけに、高速道路や市街地走行、長距離ドライブなど、どんなシチュエーションにおいても「かつてないゆとりと上質」「圧倒的なドライビングプレジャー」を目指したという。そして、3リッタークラスセダンで唯一グリーン税制の対象となる、高い環境性能も実現している。ハイテク技術だけで終わらせたくなかったというでだけあり、乗る人にも、環境にも、優しい車となっている。
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