マツダRX-8が4月9日ついに発表された。自動車の本質的な価値から追及したというだけに、今までにないスポーツカーに仕上がっている。
まずは特徴的な「観音開き」のドア=フリースタイルドアシステム。センターピラーのない4ドア4シーターがそこにある。ただ、このリアドアは、 フロントドアが開いていないと開閉が出来ない。これは走行時における安全面を考慮した上での設計だそうだ。
しかしながらこのRX-8は、スポーツカーの後部座席に座る際のお約束事であった、前部座席を倒す必要がない。足の出し入れもスムーズである。そして後部座席に座った感覚には、“あの”窮屈さがない。
さらに書き加えるとすれば、これら後部シートの利便性向上は、チャイルドシートをセットし易いということにもなる。実際、チャイルドシート専用の装着用ベルトフックがさりげなく装備されている。ファミリーカーとして、RX-8を選択する」という理由付けも可能なのだ。
その他にも、ドアミラー下部にグラウンドイルミネーションランプを設けてある。キーレスエントリーでドアロック解除時や開扉時に点灯する。またその開扉の際には、メーターパネルに間接照明がつく。さらに、イグニッションをONにすると白色のパネル透過光になる。これがポジションランプ点灯時にはアンバーレッドのパネル透過光にもでき、薄暮時などのメーターの視認性が高くなる。
もうひとつの特筆すべき事項は、新世代ロータリーエンジン(RE)「RENESIS」。10年の開発期間を設けたというだけに、小型・軽量・高出力という特徴を飛躍的に高めた。また、ターボを廃止し自然吸気にしたことにより、スポーツカーでありながら全車「優-低排出ガス」認定を取得している。
シフトノブやヘッドレスト部のシートベゼルにローター型のモチーフが施されていたり、ボンネットを開けるとエンジンに“RENESIS”のロゴが配されたフードがついていたりするこのRX-8。独創的な性能プラス細かいこだわりが随所に見られる車である。
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