ジャガーが9年ぶりにXJをフルモデルチェンジした。伝統的なジャガースタイルを継承し、パフォーマンスの向上と装備の充実を実現した。
その筆頭はボディ構造。量産車としては初となる、航空宇宙産業の最先端技術アルミニウムモノコックボディシェルを始め、リベット接合を採用。また、エポキシ接着剤を併用することにより、パーツ点数の削減と軽量化、さらには耐久性をも向上させている。これにより従来のモデルに比べ、40%の軽量化と60%の高剛性化を実現した。加えて、このアルミ製ニューXJは、長期に渡るテストの結果、スチール製の車両よりも耐腐食性が上回ることが証明されている。そのうえ、静粛なキャビンの実現を図っており、細部にわたって高精度な仕上げとなっている。
エンジンは、軽量化されたXJのために新開発された3.5リッターAJ-V8エンジンの他、4.2リッターAJ-V8が自然吸気とスーパーチャージドの2バージョンを用意。ミッションは、全車種に最新鋭のZF社製の6速オートマチックトランスミッションを採用。ジャガー独自のJゲートセレクタシステムは、この新型トランスミッション用に最適化して搭載されている。また、高度なコンピューター・アクティブ・テクノロジー・サスペンション(CATS)システムが標準装備。俊敏なハンドリングと快適な乗り心地を実現している。
インテリア面も充実している。座席やペダル、ステアリングホイールなどの位置が、ボタン操作で簡単に行えるほか、3人分のポジションを記憶させることが可能。またSuperV8では後席マルチメディアシステムが標準装備。前席のヘッドレストの後側にディスプレイがはめ込まれ、後部座席は独立でオーディオ、TV、ビデオなどを楽しむことが出来る。さらに、乗員スペース、ラゲッジルーム、グローブボックも含めた室内容積が拡大。トランク容量は470リッターと、ゴルフバッグ4つ分もの収納が可能なのも高級サルーンの条件を満たしている。
833万円〜1253万円という価格設定に裏打ちされるように、デザイン、ハンドリング、性能、スペース、維持費、全ての面において進化したジャガーのフラッグシップサルーン、ニューXJ。5月31日より全国一斉発売される。
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