10月8日、日産は「キューブ」をフルモデルチェンジし、同日より全国一斉に販売を開始することを発表した。
2代目となる新型キューブは、スクエアながらどこか愛嬌のあるハイトワゴンだ。なんといっても目を引くのが、その左右非対称デザイン。これは見た目のインパクトだけではなく、左後方視界の向上と右方向の収納スペース拡大という機能性も持ち合わせている。クルマ全体が「カドをまるめたシカク」というデザインコンセプトで統一されていて、シンプルながらどこか温かみのあるクルマに仕上がっている。ヘッドスペースが解放的な広々とした室内に乗り込むと、ソファーを思わせる座り心地とホールド性を合わせ持つフロントシートや、お気に入りのオーディオ機器をイメージしたP型クラスターなど、まるで自分の部屋にいるような、くつろいだ空間が広がる。最大限に用意された収納スペースも嬉しいところだ。カラーは、3種類のインテリアカラーと8色のボディーカラーの24通りの組み合わせから、好みにあわせて選ぶことができる。
メカニズムは、1.4リッターエンジンと、4速ATまたは6速マニュアルモード付CVTの組み合わせ。FFと前輪駆動をベースに後輪をモーターで駆動させ、必要なときに4WDとして作動する「e・4WD」が用意される。全車「超-低排出ガス車(U-LEV)」の認定を取得、さらに2WD車は2010年燃費基準に適合し、グリーン税制の優遇措置を受けることができる。
激戦区のコンパクトカー市場ではあるが、日産独特のデザインとくつろぎの空間を提供する新型キューブは、若者だけでなく、幅広い年齢層に受け入れられることだろう。
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