1969年に誕生してから、国内に限らず世界中で愛されてきたフェアレディZ。そのフェアレディZの復活は、同時に日産の復活を意味する。
今回で5代目となる新型フェアレディZは、「Lust then Love〜一目で心惹かれる(Lust)、いつまでも愛し続けられる(Love)〜」がコンセプトワード。歴代のZの面影を残しつつ、新たにデザインされたエクステリアは、斬新でとにかく美しい。シャープで洗練された新しいデザインの中に、柔らかさと温かさが感じられる。同様にインテリアも細部にわたり質感が高く、小物部品のレイアウトやデザインコーディネイトも含め、スポーティーでありながら、安心感と快適感あふれる空間を演出。運転席に座った瞬間「走ってみたい」という衝動に駆られた。
エンジンは、3.5リッターV6エンジンを搭載。ミッションは6MTとマニュアルモード付5ATが用意される。駆動形式はFRだが、重量物を後ろに配置することで、限りなくミッドシップに近い理想的な前後重量バランスとなるフロントミッドシップを採用。「世界中の誰もがスポーツドライビングを楽しめるスポーツ性能の提供」を実現している。また全車平成12年排出ガス規制値の75%低減レベルを実現し、国土交通省の低排出ガス車認定制度で「超-低排出ガス車」にも認定され、環境面への配慮もなされている。
快適性・実用性ばかりが目立つ現在のクルマ市場において、このフェアレディZが、「走る喜び/楽しさ」といったクルマのもつ根源的な価値観を取り戻してくれることを期待したい。
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